2005年12月12日
【回答】土壁に潤いを
二日酔いもぼちぼちなおってきた上代です。
突然ですが
快適な住環境ってなんでしょう?
夏涼しく、冬暖かい・・・
適度な温度と湿度の調和
それを実現するためには
気密・断熱・換気・暖(冷)房
の正しい組み合わせが必要になるわけですね
(以下、今回は冷房は無視して語りますが)
極論を言えば
断熱や気密が不完全であっても、ガンガンに火を焚けば快適な環境を得られるかもしれない
ただし
経済的、省エネルギー的、また環境負荷的な観点
を無視した場合の話となりますが
いいかえればすぐれた建築というのは、快適な住環境を実現するために
経済的で、省エネルギーであり、環境負荷の少ない気密・断熱・換気・暖房のしくみをもったもの
といえるかもしれませんね
ここでいう環境負荷の少ないというのは、耐久性があって寿命の長い家と考えてください
前置きが長くなりましたが
土壁の断熱についてですが
グラスウールやスタイロフォーム等の断熱材と比較した場合
というか比較できません(単純に数字的な断熱性能では劣ると思いますよ)
いずれも断熱材というのは、「濡らしちゃだめ」が原則ですよね
しかし真壁で伝統的な土壁構造を考えた場合
内部結露させる
のが正しい生活の仕方です。
壁の耐用年数を伸ばすのに、空気中の水蒸気が寄与するからなんですね
つまり「土壁は潤ってなんぼってことです」
居住者がいなくなり、生活から発生する水蒸気を得られなくなった土壁は
やがて干からびて崩れ落ちます。
余談ですが
気密・断熱に精通した人であれば
部屋側から見て、断熱層の内側に防湿層をもうけるって
常識だと思いますが
断熱材が水蒸気を嫌うからですね
高気密・高断熱を選択した場合
部屋内での余分な湿度や温度の発生を抑えることが
快適空間をコントロールするための負荷軽減につながります
が、土壁の場合はこの逆となるわけですね
長くなりましたが一応の回答をせねば(前置きながっ!)
なべさんが厚さについて言及していましたが
住宅で真壁と考えた場合、厚さは10cm程度が一般的でしょう
土壁というのは、一般的な断熱材と違って蓄熱層ともなりますよね
したがって断熱性能は数字上単純比較が出来ない
あえて高気密・高断熱というリングで戦ったら
グラスウールやスタイロフォームにはかなわない
でも、ちがうライフスタイルを考えた場合、
土壁じゃなきゃという土俵もあるからね
ということです。
玉虫色的な回答となりましたが、
高気密・高断熱も土壁も生活環境を快適にするためのツールにすぎません
まず自分が快適と思える生活環境はどんなもんか確認しあうことが
いえづくりの基本であることは今も昔も変わらない事実ですよね
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>居住者がいなくなり、生活から発生する水蒸気を得られなくなった土壁は
>やがて干からびて崩れ落ちます。
古家でいかにも誰も住んでいなさそうな家がボロボロになるわけで、
あくまでも土壁の劣化だと考えるのは間違いなのですね。
>まず自分が快適と思える生活環境はどんなもんか確認しあうことが
>いえづくりの基本であることは今も昔も変わらない事実ですよね
ある意味一番難しい問題かもしれません。
鉄筋コンクリートにしか住んだことのない私には戸建での生活は未知の世界なので。
再度考えてみようと思います。
お忙しい中ありがとうございました。
なるほど〜、「土壁は潤ってなんぼ」なんですね!
そんな意味で温暖湿潤の地域では適していたと・・・
いやある意味今でも地域限定で十分通用するのでは?とも思えてきます。
例えば「薪ストーブのある昔ながらの無断熱の土壁の家」とじっくり付き合っていく・・・そんなスローライフもあっていい。
じょうだいさんの言うとおり、決して売り手の価値観に惑わされることなく、家族を含めた自分の快適と思える住環境を見つめなおす、これが基本ですね!!
※じょうだいさん、投稿スタイルがだんだん「らしく」なってきましたね!




