2006年01月23日
【回答】珪藻土・クロス・床材どれを選ぶか
うさこさん、こんにちは。 ナベです。
いつものことかもしれませんが、ボクの回答は相談者が望んで
いるような回答にならない事が多く・・・ 申し訳ない思いです。
これは「回答」が相談者に多大な影響を及ぼすのを避けている
結果です。 ボクらには見えない相談者の背景を考慮すると
どうしても歯切れの悪い回答にならざるをえません。
どうかその旨ご了承いただければと思います。
では悩まれている珪藻土とクロス、床材について回答しますね。
※短くまとめる為にいつもの「デスマス調」は極力避けました。
1.珪藻土について
候補のなかで採用経験のある「はいからさん」と「リターナブル
パウダー」についてお話ししましょう。
「はいからさん」(
アトピッコハウス)
・採用の理由:高い珪藻土含有率、類を見ない調湿性能、配合
成分が明朗で安全、堅牢な仕上がり、施工性が
優れている(と当初言われていた)、優れたコスト
パフォーマンス。
・使った感想:入居者の反応は◎で、非常に良好な温熱環境と
空気質環境が実現しているのが実感できる。反面、
素材がデリケートで施工性が容易とは言えず、施工
要領を厳守する必要がある。施工性の懐が狭いの
は欠点だが導入時の現場指導は全国どこへでも
参上する熱意は◎。塗りムラを恐れると色の選択肢
はホワイトのみとなるのは×。しっかりした下地づくり
が必要なため初期想定以上のコストは掛かったが
それでもコストパフォーマンスが高いのは○。
・ナベの一言:CS対策のコアユーザーにも薦められる反面、単に
珪藻土の良いイメージだけで選ぶと・・・・
「リターナブルパウダー」
(サメジマコーポレーション)
・採用の理由:従来のBLパウダーに業界初のリサイクル性が加わ
ったと聞けば採用したくなるのは無理もない(笑)
BLパウダーの実績で新製品にありがちな心配は
なかった。
・使った感想:施工性に特別な配慮は不要でいつもどうりといった
感じ。売りのリサイクル可能な点はリサイクルしない
と実感できないのは当たり前だが少し悲しい。
コスト的にはもう少し安くなればと思う。
・ナベの一言:バランスのいい左官材だと思う。
2.クロスについて
・クロスを選ぶ上で注意すべき点
今さら述べるまでもないかもしれないが・・・・
最も種類が豊富で流通量も多い塩化ビニル製クロスは、様々な
化学物質が添加されており、壁紙に要求される性能や、素材の
もつ欠点が無難にクリアされていて、供給者サイドにとって誠に
都合の良い素材である。
例)意匠性 (凹凸も自由で発色も良く多種多用な意匠性。)
伸縮性が高く亀裂がでにくい。(5年程度しかもたないが)
難燃対応
(燃焼時に毒性が高いので難燃剤を添加。)
防カビ性 (調湿性がないので防カビ剤を添加しないと…。)
抗菌性 (もともと抗菌性が必要な素材って・・・???)
・・・・などなど。
このように一般的なクレーム対策には有効だが、クリーンでシン
プルな空気質環境を実現する目的にはこれほど疑問符が付く
仕上げ材もない。 クロスは床材の何倍にもなる広い仕上げ。
選択次第で(換気システムが稼動しない状態での)空気質環境が
決定すると言っても過言ではない。
空気質環境を重視するなら非塩ビ系にするのは必然。
だがその反面、非塩ビ系には塩ビ系のもつ長所(伸縮性e.t.c.)が
及ばないため、何の説明もなく採用するとクレームになる可能性
がある。
素材が天然に近ければ近いほどその傾向は強く、施工
の難易度にしても同様のことが言える。 施工者サイドの経験が
足りず、塩ビクロスのつもりで施工すると失敗する恐れもある。
その点を知ってか知らずか、自然素材系のクロスというだけで
もともと素材が高価なのに輪をかけて高額な施工費を計上する
業者もあると聞く。
・おすすめの自然素材のクロス
非塩ビ系では・・・
・紙クロス(和紙やケナフや月桃紙など非木材系もこれに該当)
・オレフィン・アクリル系クロス(燃焼時の毒性と環境負荷が少ない)
・織物クロス(難燃剤や防カビ剤等々の添加剤には注意したい)
・他には水酸化アルミを主材とした無機質系クロスなどがある。
優先順位をどこに置くかによってお薦めは変わってくるが、
上記のものの中から予算にあわせて選択し、健康への影響を
重視するならサンプルの一部を燃焼させ、匂いを感じてみては?
さすれば自分の体が決定してくれる事でしょう。
そうそう、
非塩ビ系は環境負荷を低減することも最後に付け加えておきます。
3.床材について
意匠性については好みに任せますが・・・・
無垢の床材、とくに床暖房対応を謳ってある商品は表面(裏面も)
を合成樹脂でラッピングして見た目も性質も複合フローリング
と変わらないものが多く流通
している。
いくら床暖房対応のためとは言え、そのように天然素材の良さが
ほとんど失われている床材を選ぶのは避けたい。
また、床暖房対応品は硬度が高く、日本の裸足の文化には合わ
ない樹種もあるので注意が必要。
硬い樹種は単体での断熱性や調湿性が悪いことが盲点なのだ。
見た目だけではなく、硬さのバランスや単体での断熱性を感じとり
判断すべき。 サンプルを冷蔵庫に入れて冷し、触ってみるのも
ひとつの方法。
また無垢の木だから身体への影響がないわけではなく、デリケート
な体質を自覚しているなら、サンプルをしばらく体のそばに置いて
おき、体が拒絶反応を示さないかどうか試してみる。
さらに自分で判断が付きかねる場合、資格をもった医師による
「Oリングテスト」なども有効。
床材が及ぼす空気質環境への影響の観点にまた話しが戻って
しまったが、壁や天井と違い、床は家と人体との常時接点である。
くどいようだが硬く、断熱性や調湿性が低い樹種は日本の風土に
合わず、最悪健康を害することさえあることを付け加えておく。
個人的なお薦めはうさこさんへメールしたとおりです。
(あまり一般的な商材ではないのでブログでの紹介はしません。)
・・・・・以上ですが、うさこさんが希望するように「シックハウスの
心配のない、家族が安全で健康に住める家」、は誰もが望んで
いることでしょう。 しかしながら・・・
・その意識レベルがどこまで高いか?
・住まい手の健康状態がどこまでデリケートか?
・予算はいかほどか?
などなどによって優先順位が異なり、画一的で無難な選択が
存在しえないのが歯がゆいところです。
相談員の北村さんもよくおっしゃいますが、
「家づくりはバランスがたいせつ」、なんですね。
・・・そんな感じです。 お後がよろしいようで。
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「はいからさん」は珪藻土が70%以上,調湿性能も抜群,原料も安心なので,いいなあと思っています。
「はいからさん」にするなら,色は「ナチュラル」にしたいです。
色むらがどの程度のものなのかが気になります。
クロスはやっぱり塩ビ系はできれば避けたいところなので,非塩ビ系のクロスがあるショールームに一度見に行きたいな,と思っています。
今回候補にしている床のうち,バーチは無塗装品なので,天然素材らしさは失われていないです。
マルホンのほうも,木目がキレイで無垢の良さがありました。
ほんと,「家づくりはバランスが大切」ですよね。
わたしはついついこだわりすぎる傾向があるので,そこまでこだわらなくてもいいのかなあと思ったりします^^;
どんな程度になるかは施工次第なので言いづらいんですが・・・・
そうですね・・・・
最悪、我慢できないぐらい、とか(笑)
あ〜いやいや(後藤さんも見てるかもしれないからな〜)
どれだけ施工要領を厳守した施工がされるかにもよりますが、
ナチュラルを選ぶならちゃんとアトピッコハウスの施工指導を
受ければそこそこにはなる、いやいや、大丈夫だと思います。
パッと見にムラを発見できるほどではなくなる、という感じでしょうか。
ホワイトが嫌ならできればナチュラルとホワイトの1:1混を
作ってもらうといいんですけどね、もう作ってくれないかも・・・・・
月桃紙は量産クロスの2倍程度のコストで、施工性は悪くないです。
(素材がそのものが高い)
オガファーザーは素材は安いけど、無塗装で終らそうとすると施工が難しさがクローズアップされます。
施工指導にきてもらうようにもお願いしようかな(笑)!
ナチュラル単色にするよりは、ホワイトと1:1にしたほうが色むらの可能性はなくなるのでしょうか?
クロスは、無駄を減らすためにもあまり種類を使わないほうがいいかなあと思っています。
月桃紙、風合いはとてもいいですよね。和紙っぽくて。
使うなら親世帯の玄関とか、応接室に使ってみたいです。
オガファーザーは施工の難しさに不安があるので、(依頼先が使ったことがないため)、やっぱりふつうのクロスにしたほうが無難なのかなあと思ったりします。




