2006年02月14日
【回答】無垢の室内建具について
うさこさん、こんにちは、ナベです。
無垢の室内建具ってどうよ ・・・・・
ということですが、経験的に言って条件にもよりますがやはり
多かれ少なかれ反ると思っておいたほうが無難でしょう。
反り具合は・・・・・
・間仕切りに使う空間と空間の温熱環境差
・建具の種類(ドアや引き戸などなど)
・建具の表面の処理(塗装状態など)
・建具の大きさ(面積が大きいか小さいか)
・使われている樹種
・使われている部材単体の個性
などなど複合的な条件によって異なりますが、
とくに開き戸(ドア)の場合は隙間のごまかしが
ききにくいので、最悪ぴったり閉まらなくなったりもします。
もう少し細かく説明しましょう。
・よく乾燥した無垢部材を使い、しかも建具の両側の温熱環境、
つまり輻射を含めた温度や湿度が均一なら理論的にはどんな
無垢の建具でも反ることはないと思います。
逆に言うと反りの原因のほとんどが建具の両面の温熱環境に
よるものだと個人的には考えています。
間仕切りの両面が均一な温熱環境になっているのは、ヒート
ショックなど、住環境的にも望ましいのですが、多少なりとも
差が出てしまうが実際の現場ということかと思います。
・ドアなどの比較的気密性の高い建具の場合は建具の
表と裏の温熱環境差が大きくなり、反りやすくなります。
それに比べて引き戸などのゆるやかな空間間仕切りは
その差があまり出ず反りは比較的少ないようです。
・無垢の建具の場合、表と裏によって仕上げ(塗装)が異なる
なんてことは考えにくいですね。
言いたいのは仕上げによって表と裏の性状が異なってしまうと
反りが発生する、ということです。
・一枚の建具が大きいほど反りも大きくでます。(高さ×幅)
小さい物入れ用開き戸などは反らないことが多いですね。
・調湿性の高い樹種ほど片面が伸びたり縮んだりして
反りも多い傾向になるでしょう。
・同じ樹種の同じ建具を使っても部材単体の個性があって
育ちかたや伐り方などでたまたま反りやすい部材が
使われる事だってあります。
また上記の条件は無垢の建具でなくても当てはまることで
無垢ではない建具でも反ることはあります。
うさこさんが採用しようとしている建具について、個人的な見解を
言いますと、パインの建具は少ない採用経験ですが、反りにくい
印象があります。 また、檜の建具は採用経験がないので何とも
言えません。(申し訳ないデス。)
無責任な言い方ですが、最終的には使ってみなければわかりま
せん。 また説明したとおり、同じ建具でも使われる条件(場所)
によって反ったり反らなかったりするでしょう。
ただ、製造会社に問い合わせてみるのも手です。
クレームを恐れて案外正直に教えてくれるかもしれませんから。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
批判覚悟で言いにくい事をあえて言いますが、ウチの会社では
通常のお客さまに無垢の建具を積極的にお薦めしていません。
理由は、やはり費用面や意匠性、メンテの部分かな。
費用的に廉価で手に入るご紹介のような建具もありますが・・・
建具の種類が決して多くなく、結果的に特注対応になることが
想定されることと、もし反ってしまったら地方のメーカーが飛んで
来てくれるわけはなく、結局地元の建具屋さんに飛んでもらい、
人のつくった建具の面倒をみてもらうことになるわけです・・・
そんなことを考えるとなかなか採用には積極的になれません。
意匠性では無垢の建具でシンプルでスッキリした意匠性の建具
が決して多くなく、わりと『無垢!』って感じのごっつい建具が
多いじゃないですか・・・・、そのへんも理由でしょうか。
廉価で無垢の建具を製造している会社が近くにあったり、地域
が例えば雨季でもさほど湿度があがらないような地域だと話し
は変わってくるのでしょうけれど・・・・・。
うさこさんのおっしゃる健康への安全性への配慮を考えると
たしかに無垢の建具のほうが安全性は高いと思います。
ただ面積のバランスから考えると建具の面積はたかが知れて
いると言えないこともありません。 デリケートな空気環境が必要
な場合は別ですが・・・・・。
昔の日本の家はほとんどが引き戸、ゆるやかな間仕切りでした。
しかも家じたいが隙間だらけでスースーだったので無垢の建具
でもあまり反ることはなかったことでしょう。
それが時代とともに開き戸=ドアが多用され、住宅の気密性だ
けが妙に高くなっていった結果、建具が反るようになり、大量
生産の需要とともに反らない工夫をこらした既製の建具全盛に
なったのだと思います。
このことは建具のみならず『建具の枠』にも同じことが言えます。
大手建材メーカーの造作枠のほとんどがMDF基板などが使わ
れているのはご存知のとおりです。
(無垢造作材として製造されているものでも実際には集成材が
多いです。 本当の無垢だと反ることがあるのも理由のひとつ
でしょう。)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
気が付くとまたまた、すでにご存知であろう内容を長々と回答
してしまったような気がします。
最後になりますが、ある程度の反りが容認できるなら、あとは
うさこさんの好みで判断してよいのでは、というのがボクのアド
バイスとなります。
床材などと同じですが、無垢と付き合うにはおおらかさが必要
というわけです。
無垢の室内建具ってどうよ ・・・・・
ということですが、経験的に言って条件にもよりますがやはり
多かれ少なかれ反ると思っておいたほうが無難でしょう。
反り具合は・・・・・
・間仕切りに使う空間と空間の温熱環境差
・建具の種類(ドアや引き戸などなど)
・建具の表面の処理(塗装状態など)
・建具の大きさ(面積が大きいか小さいか)
・使われている樹種
・使われている部材単体の個性
などなど複合的な条件によって異なりますが、
とくに開き戸(ドア)の場合は隙間のごまかしが
ききにくいので、最悪ぴったり閉まらなくなったりもします。
もう少し細かく説明しましょう。
・よく乾燥した無垢部材を使い、しかも建具の両側の温熱環境、
つまり輻射を含めた温度や湿度が均一なら理論的にはどんな
無垢の建具でも反ることはないと思います。
逆に言うと反りの原因のほとんどが建具の両面の温熱環境に
よるものだと個人的には考えています。
間仕切りの両面が均一な温熱環境になっているのは、ヒート
ショックなど、住環境的にも望ましいのですが、多少なりとも
差が出てしまうが実際の現場ということかと思います。
・ドアなどの比較的気密性の高い建具の場合は建具の
表と裏の温熱環境差が大きくなり、反りやすくなります。
それに比べて引き戸などのゆるやかな空間間仕切りは
その差があまり出ず反りは比較的少ないようです。
・無垢の建具の場合、表と裏によって仕上げ(塗装)が異なる
なんてことは考えにくいですね。
言いたいのは仕上げによって表と裏の性状が異なってしまうと
反りが発生する、ということです。
・一枚の建具が大きいほど反りも大きくでます。(高さ×幅)
小さい物入れ用開き戸などは反らないことが多いですね。
・調湿性の高い樹種ほど片面が伸びたり縮んだりして
反りも多い傾向になるでしょう。
・同じ樹種の同じ建具を使っても部材単体の個性があって
育ちかたや伐り方などでたまたま反りやすい部材が
使われる事だってあります。
また上記の条件は無垢の建具でなくても当てはまることで
無垢ではない建具でも反ることはあります。
うさこさんが採用しようとしている建具について、個人的な見解を
言いますと、パインの建具は少ない採用経験ですが、反りにくい
印象があります。 また、檜の建具は採用経験がないので何とも
言えません。(申し訳ないデス。)
無責任な言い方ですが、最終的には使ってみなければわかりま
せん。 また説明したとおり、同じ建具でも使われる条件(場所)
によって反ったり反らなかったりするでしょう。
ただ、製造会社に問い合わせてみるのも手です。
クレームを恐れて案外正直に教えてくれるかもしれませんから。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
批判覚悟で言いにくい事をあえて言いますが、ウチの会社では
通常のお客さまに無垢の建具を積極的にお薦めしていません。
理由は、やはり費用面や意匠性、メンテの部分かな。
費用的に廉価で手に入るご紹介のような建具もありますが・・・
建具の種類が決して多くなく、結果的に特注対応になることが
想定されることと、もし反ってしまったら地方のメーカーが飛んで
来てくれるわけはなく、結局地元の建具屋さんに飛んでもらい、
人のつくった建具の面倒をみてもらうことになるわけです・・・
そんなことを考えるとなかなか採用には積極的になれません。
意匠性では無垢の建具でシンプルでスッキリした意匠性の建具
が決して多くなく、わりと『無垢!』って感じのごっつい建具が
多いじゃないですか・・・・、そのへんも理由でしょうか。
廉価で無垢の建具を製造している会社が近くにあったり、地域
が例えば雨季でもさほど湿度があがらないような地域だと話し
は変わってくるのでしょうけれど・・・・・。
うさこさんのおっしゃる健康への安全性への配慮を考えると
たしかに無垢の建具のほうが安全性は高いと思います。
ただ面積のバランスから考えると建具の面積はたかが知れて
いると言えないこともありません。 デリケートな空気環境が必要
な場合は別ですが・・・・・。
昔の日本の家はほとんどが引き戸、ゆるやかな間仕切りでした。
しかも家じたいが隙間だらけでスースーだったので無垢の建具
でもあまり反ることはなかったことでしょう。
それが時代とともに開き戸=ドアが多用され、住宅の気密性だ
けが妙に高くなっていった結果、建具が反るようになり、大量
生産の需要とともに反らない工夫をこらした既製の建具全盛に
なったのだと思います。
このことは建具のみならず『建具の枠』にも同じことが言えます。
大手建材メーカーの造作枠のほとんどがMDF基板などが使わ
れているのはご存知のとおりです。
(無垢造作材として製造されているものでも実際には集成材が
多いです。 本当の無垢だと反ることがあるのも理由のひとつ
でしょう。)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
気が付くとまたまた、すでにご存知であろう内容を長々と回答
してしまったような気がします。
最後になりますが、ある程度の反りが容認できるなら、あとは
うさこさんの好みで判断してよいのでは、というのがボクのアド
バイスとなります。
床材などと同じですが、無垢と付き合うにはおおらかさが必要
というわけです。
Posted by showroom_chousatai at 23:13
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この記事へのコメント
ナベさん,回答いただき,どうもありがとうございました☆
またお返事が遅くなってしまい,申し訳有りませんでした!
ぺこ <(_ _)>
とても詳しくまとめていただいたので,大変勉強になりました。
>ウチの会社では
通常のお客さまに無垢の建具を積極的にお薦めしていません。
無垢の建具はあまり使われていないんですねー。
とても意外な感じがしました。
ほんとは,わたしも地元の建具屋さんにオリジナルの建具をつくってほしいなーという気持ちもあるのですが,周りがそこまでこだわっていないので,既製品でいいや,という感じです。
ただ,既製品だとあまり気に入ったデザインのものがなくて。
無垢の床ともマッチしないような気もして・・・。
それでドアも無垢のものにしたいな,と思ったんです。
またお返事が遅くなってしまい,申し訳有りませんでした!
ぺこ <(_ _)>
とても詳しくまとめていただいたので,大変勉強になりました。
>ウチの会社では
通常のお客さまに無垢の建具を積極的にお薦めしていません。
無垢の建具はあまり使われていないんですねー。
とても意外な感じがしました。
ほんとは,わたしも地元の建具屋さんにオリジナルの建具をつくってほしいなーという気持ちもあるのですが,周りがそこまでこだわっていないので,既製品でいいや,という感じです。
ただ,既製品だとあまり気に入ったデザインのものがなくて。
無垢の床ともマッチしないような気もして・・・。
それでドアも無垢のものにしたいな,と思ったんです。
Posted by
うさこ
at 2006年02月20日 01:49
今回みつけたところは既製品と値段も変わらなかったので,だったら無垢にしたいな,と思って。
でも,ドアとしての機能も大事だし・・・。
あと,ドアより引き戸のほうが反りは少ないんですね。
わたしもできるだけ引き戸を使いたかったので,引き戸にできるところは引き戸にしました。
(それでもドアのほうが多いんですけどね^^;)
>ある程度の反りが容認できるなら、あとはうさこさんの好みで判断してよいのでは、というのがボクのアドバイスとなります。
床材などと同じですが、無垢と付き合うにはおおらかさが必要というわけです。
そうですね。ある程度の反りは覚悟して,無垢と「おおらかに」つきあっていきたいと思います。
どうもありがとうございました!
でも,ドアとしての機能も大事だし・・・。
あと,ドアより引き戸のほうが反りは少ないんですね。
わたしもできるだけ引き戸を使いたかったので,引き戸にできるところは引き戸にしました。
(それでもドアのほうが多いんですけどね^^;)
>ある程度の反りが容認できるなら、あとはうさこさんの好みで判断してよいのでは、というのがボクのアドバイスとなります。
床材などと同じですが、無垢と付き合うにはおおらかさが必要というわけです。
そうですね。ある程度の反りは覚悟して,無垢と「おおらかに」つきあっていきたいと思います。
どうもありがとうございました!
Posted by
うさこ
at 2006年02月20日 02:20
うさこさん、回答ひとつひとつに丁寧なコメントをいれていただき有難うございます。
(大変ですから、次からはまとめでも結構ですよ!)
ちょっとひとつだけ勘違いされているようなので・・・・
無垢の建具じゃない建具=既製品ではありません。
フラッシュ戸など、建具屋さんにオリジナル建具を作ってもらうことはたくさんあります。
ただし柏倉さんのおっしゃるようにフラッシュだからといって反らないわけではないんです。
反って最悪な状態=交換等になってしまった時の被害が無垢より少なくてすむのは確かですが・・・。
(大変ですから、次からはまとめでも結構ですよ!)
ちょっとひとつだけ勘違いされているようなので・・・・
無垢の建具じゃない建具=既製品ではありません。
フラッシュ戸など、建具屋さんにオリジナル建具を作ってもらうことはたくさんあります。
ただし柏倉さんのおっしゃるようにフラッシュだからといって反らないわけではないんです。
反って最悪な状態=交換等になってしまった時の被害が無垢より少なくてすむのは確かですが・・・。
Posted by ナベ→うさこさん
at 2006年02月20日 09:02
ナベさん、こんにちは。
>ちょっとひとつだけ勘違いされているようなので・・・・
無垢の建具じゃない建具=既製品ではありません。
フラッシュ戸など、建具屋さんにオリジナル建具を作ってもらうことはたくさんあります。
スミマセン。フラッシュ戸というのがよくわかっていなかったので^^;
無垢の木や自然素材にこだわった家をつくっていらしても、建具は無垢じゃないんだなーというのが意外だったんです。
反って最悪な状態になることってどれくらいあるんでしょうかね〜。
そこの温熱環境差にもよるんでしょうけど・・・。
>ちょっとひとつだけ勘違いされているようなので・・・・
無垢の建具じゃない建具=既製品ではありません。
フラッシュ戸など、建具屋さんにオリジナル建具を作ってもらうことはたくさんあります。
スミマセン。フラッシュ戸というのがよくわかっていなかったので^^;
無垢の木や自然素材にこだわった家をつくっていらしても、建具は無垢じゃないんだなーというのが意外だったんです。
反って最悪な状態になることってどれくらいあるんでしょうかね〜。
そこの温熱環境差にもよるんでしょうけど・・・。
Posted by うさこ
at 2006年02月21日 03:00




