2006年03月07日
【回答】環境を配慮した断熱材選び(1)
TSUNTSUKURINNさん、こんにちは、ナベです。
木造住宅の断熱材について ・・・・・
というのが、今回のお題。 しかも
環境面とコストパフォーマンスの二つを考えた場合のお薦め
・・・ということですね、まともに取り組むと非常に難しいお題です。
持続可能な自立循環型社会を築くため、環境建築を真剣に志す
者であればあるほど、断熱材の選定は常に頭を悩ます問題では
ないかと思います。
昨今の断熱工法を売りにするビルダーの影響か、エンドユーザー
の健康と環境に配慮した建材選びの選択肢が内装材だけでなく、
断熱材にまで及んできたのは、ある意味喜ばしいことです。
断熱材は書いて字のごとく断熱するのが役目です。
単純に断熱の性能と価格面だけを考えると、今日の日本では
グラスウールに勝るコストパフォーマンスの断熱材はないでしょう。
しかるに住宅用の断熱材の6割以上をグラスウールが占め、次い
で多いのがロックウールの約1割、発泡プラスチック系が約4分の1
という比率となっています。(2000年のデータによる。)
シェアだけ見るとグラスウールはまさに圧倒的な普及率です。
しかし外張り断熱工法の増加に伴った発泡プラスチック系の採用
や、セルロースファイバー、羊毛断熱材なども最近採用される例が
増えてきました。
さて、それではお題の「環境面 」とは
どのように考えればよいのでしょうか?
・製造時の地球環境への負荷
・搬送時 の地球環境への負荷
・作業時 の作業環境への負荷
・居住中 の住環境への負荷
・火災時 の毒性のある燃焼ガスによる負荷
・廃棄時 の地球環境への負荷
このように、ひとくちに「環境」といっても
様々な環境面への負荷を考えることができます。
では、 持続可能な自立循環型社会を目指すための
断熱材選びの指針 とはどんなものか考えてみましょう。
(以下「ですます調」ではなく「である調」にします。)
当然のことながら本来の目的である断熱性において高い性能
を発揮することが望まれるのはいうまでもない。
製造時:製品になる過程のエネルギー消費が少なく、可能なら
自然の恵み(太陽エネルギー)で成長する素材、しかも
管理型の植物系資源であればなおよい。
搬送時:建築地から近い場所で製造されている。 繊維系なら
一時的に圧縮して体積を減らすことができ、搬送エネル
ギーの低減に役立つ。
作業時:作業者の健康に悪い影響を与えないのはもちろん、
作業性が容易なことが望ましい。
居住中:室内に断熱材を露出しているケースはほとんどないが、
充填断熱の場合は断熱材の添加薬剤による影響で室内
の空気質環境が汚染されることがあってはならない。
また簡単に改修することができない断熱材にとって、その
耐久性が長いことは重要なポイント。
火災時:不燃性をもつことが理想的だが、万一の火災時に毒性の
あるガスを発生し、避難者が逃げ遅れることがあっては
ならない。
廃棄時:解体時に周囲の空気質環境を汚染するものは論外だが、
可能な限り何度でも再利用できることが望ましい。
再利用できなくとも再生利用という途もある。
その為には分別回収が容易である事は必要不可欠。
もし処理場行きとなった場合でも燃焼時に環境汚染物質
の発生がなく、あるいは土に還るものでありたい。
長いので読み飛ばされたかもしれませんね(笑)
ひとことで言えば地球全体の環境負荷を考慮すること…
になろうかと思います。
されど何事にも理想と現実のギャップはつきものです。
「言うは易し行なうは難し」ですね。
上記の全ての指針を高得点でクリアする断熱材は、今のところ
ないように思います。
さらにコスト面や建築物の規模、それに工法を考慮すると、その
選択はますます悩ましくなってくるでしょう。
相変わらず前置きが長くてスミマセン。
本来なら、あまたある断熱材の各々の環境面への負荷や性能を
客観的なデータに基づき評価して、「お薦め」したいのですが…
その作業を行うには紙面も時間も(能力も)足りないことを
どうぞご理解いただき、続きをご覧下さい。
次回以降につづく・・・・・
木造住宅の断熱材について ・・・・・
というのが、今回のお題。 しかも
環境面とコストパフォーマンスの二つを考えた場合のお薦め
・・・ということですね、まともに取り組むと非常に難しいお題です。
持続可能な自立循環型社会を築くため、環境建築を真剣に志す
者であればあるほど、断熱材の選定は常に頭を悩ます問題では
ないかと思います。
昨今の断熱工法を売りにするビルダーの影響か、エンドユーザー
の健康と環境に配慮した建材選びの選択肢が内装材だけでなく、
断熱材にまで及んできたのは、ある意味喜ばしいことです。
断熱材は書いて字のごとく断熱するのが役目です。
単純に断熱の性能と価格面だけを考えると、今日の日本では
グラスウールに勝るコストパフォーマンスの断熱材はないでしょう。
しかるに住宅用の断熱材の6割以上をグラスウールが占め、次い
で多いのがロックウールの約1割、発泡プラスチック系が約4分の1
という比率となっています。(2000年のデータによる。)
シェアだけ見るとグラスウールはまさに圧倒的な普及率です。
しかし外張り断熱工法の増加に伴った発泡プラスチック系の採用
や、セルロースファイバー、羊毛断熱材なども最近採用される例が
増えてきました。
さて、それではお題の「環境面 」とは
どのように考えればよいのでしょうか?
・製造時の地球環境への負荷
・搬送時 の地球環境への負荷
・作業時 の作業環境への負荷
・居住中 の住環境への負荷
・火災時 の毒性のある燃焼ガスによる負荷
・廃棄時 の地球環境への負荷
このように、ひとくちに「環境」といっても
様々な環境面への負荷を考えることができます。
では、 持続可能な自立循環型社会を目指すための
断熱材選びの指針 とはどんなものか考えてみましょう。
(以下「ですます調」ではなく「である調」にします。)
当然のことながら本来の目的である断熱性において高い性能
を発揮することが望まれるのはいうまでもない。
製造時:製品になる過程のエネルギー消費が少なく、可能なら
自然の恵み(太陽エネルギー)で成長する素材、しかも
管理型の植物系資源であればなおよい。
搬送時:建築地から近い場所で製造されている。 繊維系なら
一時的に圧縮して体積を減らすことができ、搬送エネル
ギーの低減に役立つ。
作業時:作業者の健康に悪い影響を与えないのはもちろん、
作業性が容易なことが望ましい。
居住中:室内に断熱材を露出しているケースはほとんどないが、
充填断熱の場合は断熱材の添加薬剤による影響で室内
の空気質環境が汚染されることがあってはならない。
また簡単に改修することができない断熱材にとって、その
耐久性が長いことは重要なポイント。
火災時:不燃性をもつことが理想的だが、万一の火災時に毒性の
あるガスを発生し、避難者が逃げ遅れることがあっては
ならない。
廃棄時:解体時に周囲の空気質環境を汚染するものは論外だが、
可能な限り何度でも再利用できることが望ましい。
再利用できなくとも再生利用という途もある。
その為には分別回収が容易である事は必要不可欠。
もし処理場行きとなった場合でも燃焼時に環境汚染物質
の発生がなく、あるいは土に還るものでありたい。
長いので読み飛ばされたかもしれませんね(笑)
ひとことで言えば地球全体の環境負荷を考慮すること…
になろうかと思います。
されど何事にも理想と現実のギャップはつきものです。
「言うは易し行なうは難し」ですね。
上記の全ての指針を高得点でクリアする断熱材は、今のところ
ないように思います。
さらにコスト面や建築物の規模、それに工法を考慮すると、その
選択はますます悩ましくなってくるでしょう。
相変わらず前置きが長くてスミマセン。
本来なら、あまたある断熱材の各々の環境面への負荷や性能を
客観的なデータに基づき評価して、「お薦め」したいのですが…
その作業を行うには紙面も時間も(能力も)足りないことを
どうぞご理解いただき、続きをご覧下さい。
次回以降につづく・・・・・
Posted by showroom_chousatai at 13:44
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