2006年03月18日

【回答】家庭用軟水器ってどうよ?(2)

昨日に引き続き

家庭用軟水器について ・・・・・


今回はまず最初に個人的な見解 を言っておきます。

『もしあなたの家の水道の硬度が60以上だったら軟水器の
設置を検討してもよいでしょう。 三浦工業の軟水器がいい
かどうかは別にして・・・・。(むろん60以下で採用しても効果
は期待できるでしょう。) もし120を超えるような硬水地域
ならぜひ導入すべきです。』


少々含みのある回答ですが、先に結論を言ってしまったので
心置きなく長い前ふりをお話しさせてもらいます。(^^;)
軟水器がどんな物かご存知ないかたも大勢いらっしゃると
思いますので。

◆水の硬度って何?
水中に溶けているカルシウムイオンとマグネシウムイオンの
のことをいいます。(単位は1リットルあたりのミリグラム数。)
硬度はカルシウム濃度の2.5倍を掛けたものとマグネシウム濃度
の4倍を掛けたものを足した値(mg/ℓ=ppm)で表されますが、
これは炭酸カルシウム(CaCO3)に換算していることを意味します。


◆硬水と軟水の区別は?
WHO(世界保健機構)サイトに以下のように定義されています。
Water hardness classification  mg/L or ppm as CaCO3
      (水の硬度分類)       (炭酸カルシウム換算)
Soft    (軟らかい)                    0 -60
Moderate (中ぐらい)                    61-120
Hard    (硬い)                        121-180
Very Hard(非常に硬い)                 >180


この定義によれば硬度が60以下なら軟水と呼べるようです。


◆硬度が高いとなぜ悪いの?
・皮膚が荒れやすい。
・お風呂を筆頭に石けんカスで汚れやすい。
・洗剤を多量に使わないと汚れが落ちない。

 (合成洗剤を、しかもたくさん使うことに。)
つまり洗濯用としてもお風呂用としても全く不向き。


◆軟水の良い点は?
・少ない石けんで汚れがよく落ちるようになる。
 (洗濯やお風呂、それに台所にも共通していえること。
 しかも合成洗剤を使わずにすみ、環境にも優しい 。)
・石けんカスが出ないので浴室や洗濯機内部、キッチンが
 汚れにくくなりお手入れがラク になる。
お肌に優しく 、髪の毛もさらさらになる。

・料理の使用では出し汁がよく出てご飯がふっくら。
※飲用、食用としては日本程度の硬度では問題になりません。
 かならずしも軟水がいいわけではないということです。 例えば
 硬水の地域でブレンドされたお茶類は、軟水でいれると現地の
 味が再現できない(おいしくない)なんてことや、洋風の料理に
 は硬水のほうが適しているものが多いようです。
・給湯器、エコキュート、家庭用ボイラー類の内部にスケール
 がつきにくくなり、機器の長寿命化 が期待できる。



◆石けんカスって何?
 石けんカス(別名金属石けん)は石けんが水中の硬度成分と結合
してできる白い不溶性の物質のこと。
 硬水に含まれる硬水成分は石けんとすごく仲が良く、すぐに結
びついて、お風呂などにつくあの白い石けんカスに変化します。
そして誤解を恐れずに断言すれば・・・・・・

   この石けんカスが諸悪の根源です。


◆洗濯には軟水がいいのはなぜ?
 洗濯時には汚れを落とす前に石けん成分が、石けんカスに
変化しまい、肝心の汚れを落とすことができなくなります。
 昔ながらの洗濯石けんでは汚れが落ちにくいと感じるのはこの
ためです。 硬度が高い水では汚れが落ちないので多量の石けん
を投入し、その結果大量の石けんカスが発生、それが衣類に付
き、すすぎにも多くの水が必要となるという悪循環が起きます。

 それだけでなく石けんカスは洗濯機の内外にもこびりつき
雑菌やカビの原因にもなります。

 そのため硬水でも比較的汚れが落ち易い合成洗剤が多く使わ
れるようになり、ひいては環境汚染につながっています。
 生分解する洗濯石けんは、硬度が低い水(軟水)を使えば合成
洗剤よりむしろ洗浄力に優れているのです。

 洗濯に軟水を使えば石けんを減らしても汚れがよく落ちるし、
すすぎ水もあまり使わずに済み、環境にも優しく、水と石けんの
節約にもなり家計にだって優しいのです!


◆軟水だとお風呂などが汚れにくいのはなぜ?
 お風呂では浴槽の水垢の3割、洗面器の汚れの7割が石けん
カスだそうです。 私たちがお風呂で体の垢だと思っているものも
実は石けんカスが多く含まれているのです。
 水の硬度が低いと石けんカスが付着しないのでお風呂や台所
などのお掃除がらくらくになるというわけです。

 
◆軟水がお肌にいいのはなぜ?
前回ボクの体験を書きましたが、軟水で手を洗うとヌルヌルして、
いくらすすいでも石けんが落ちてないような感じで気持ちが悪い
のです。 でも乾くとなぜかさわやか・・・・ それはなぜ??

軟水の場合、石けんがカスにならずに正常なかたちで水に溶け
るとその一部が脂肪酸分子に変化します。(難しい話しは省略)
水に溶けにくく、クリーム状であるその脂肪酸がお肌に付着して
ヌルヌル した感じになっていたのでした。

石けんで皮膚を洗うと皮膚を保護している皮脂膜も洗い落とさ
れてしまうのですが、皮脂膜にはこの脂肪酸が含まれています。

つまり・・・・
あのヌルヌルは、石けんから生成される脂肪酸で、洗い落
とされてしまったお肌に必要な皮脂膜成分を、再び補給して
くれていた結果だったのです。


なんと都合のよい話しなのでしょう!

 全国の美人湯と言われる温泉は軟水が多いそうです。軟水の
つるつるの湯上りは温泉にも一脈通じるものなわけです。
 また手荒れや敏感肌、アトピーなどの症状が緩和されることが
多いそうですが、これは肌への刺激が少なく済む結果、治療を
早めると考えられています。

反対に硬水で洗う時は、泡立ちが悪いのでたくさんの石けん
を使い、その結果石けんカスが皮膚にたくさん残ります。
そしてお肌に付いた石けんカスは水に溶けることも無く、保水
性もないので、乾くと肌は乾燥してつっぱっりカサカサになって
しまいます。 また、付着した石けんカスのせいで皮膚の新陳
代謝も悪化し、ひいてはお肌を荒らしてしまうというわけです。


◆世界の水の硬度事情
欧米では硬度が200〜500の地域が多いそうです。
それに比べると日本は平均すると60程度なので、素晴らしく
軟水の国といえます。 ・・・・・が、それはあくまで平均の話し
日本は地域によって何倍も硬度に差があるのです。

(ドイツなどの環境先進国では市販の洗剤(アリエールとか)に
は硬度マップと硬度別の洗剤量が表示されています。
欧米では水の硬度は生活と密着した深刻な話しなのです。)


◆まずは自分の家の水道の硬度を調べよう!
しかるに軟水器の導入を検討する以前の段階として、自宅の
水道の硬度をまずは調べようではありませんか。
前回の記事でアップした硬度マップは都道府県別の平均硬度を
色分けしたもので、たんに目安にしかなりません

水道局に電話で問い合わせえても教えてもらえるようですが、
今すぐに調べることができます。

JWWA 社団法人日本水道協会 の・・・
【水道水質データベース】のページ 

↓クリックで別窓ジャンプ
 水道水質データベースのページ

サイドバーの<原水の水質(上水道事業) >をクリック。
事業体別 (任意)」であなたの住んでいる都道府県を選び、
検査項目指定(必須)」で『カルシウム、マグネシウム等(硬度)
を選択したら⇒実行をクリック!

例えば東京都だと全部で31件の浄水場が出てきますので、その中
から自分の住んでいる浄水場の場所を特定します。
(よく分からなかったら最寄の水道局に電話してどの浄水場か聞い
て見て下さいね。)

↓ちなみに東京の1〜3番目の浄水場のデータはこんな感じ。

検査項目

[事業主体名]
13-001 東京都
東京都
[浄水場名] 01
杉並浄水所
[水源名]
浅井戸
[原水の種類] 浅井戸水
[浄水処理方法] 消毒のみ
[1日平均浄水量] 2800(m3)
[事業主体名]
13-001 東京都
東京都
[浄水場名] 02
砧下浄水所
[水源名]
多摩川伏流水
[原水の種類] 伏流水
[浄水処理方法] 緩速ろ過・後塩素処理
[1日平均浄水量] 17500(m3)
[事業主体名]
13-001 東京都
東京都
[浄水場名] 03
境浄水場
[水源名]
村山・山口貯水池
[原水の種類] ダム放流
[浄水処理方法] 緩速ろ過・後塩素処理
[1日平均浄水量] 101700(m3)
 

最高

最低

平均

回数

最高

最低

平均

回数

最高

最低

平均

回数

カルシウム、マグネシウム等(硬度)

79

74

77

12

113

103

109

10

48

38

43

12



これを見ると驚いちゃいます。
東京だけでこんなに水源が多い! 大きい川や聞きなれぬ渓谷、
ダムや貯水池、井戸や山の湧き水(!)なんてのもあるんです。
その場所も様々。 しかも・・・・・・

同じ東京でも水源や浄水場によって
こんなにも硬度に差があるとはショックです!


東京の平均は70ちょっとらしいですけど、下は20台から上は
140ぐらいまで!!(500超の疑わしいデータは無視)
※僕んちなんてね、平均で100超えてました… ^^;) 

いかがでしたか?
硬度が60を超えていたら軟水とは呼べません。


さあいよいよ明日はお待ちかね、軟水器のお話しです。

※今回たくさんのサイトで勉強させていただきました。
 特に薬学博士の田嶋晴彦氏の非営利サイトである
 『uki☆uki☆せっけんライフ』は特筆すべき濃い内容で、
 とても参考になりました。この場を借りて感謝いたします。
 皆さんもぜひご覧になって下さい!

Posted by showroom_chousatai at 20:35 │Comments(0)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

http://app.blog.livedoor.jp/showroom_chousatai/tb.cgi/50337668