2006年12月26日

【回答】洗面化粧台えらびについて

★ 洗面化粧台えらびについて ★

雑木林さん、こんにちは☆相談員のナベです。

ちょいと色々ありまして(…^^;)お待たせしちゃってます。
洗面化粧台えらびは、決め手に困る面がありますよね。

雑木林さんのように、選択の基準を部材の材質で比較するのも
ひとつの切り口でしょう。ただ洗面化粧台の材質は、そもそも
それほど多いわけではありません。

たとえば洗面ボウル

昔からあるスタンダードなものとしては…
陶器製
鋼板ホーロー製

これらはメーカー問わず採用されていて、陶器製がTOTOや
INAXにしか用意されていないわけではありませんし、ホーロー
製がタカラの洗面台にしかないわけでもありません。

そしてここ数年増えているのが、カウンター一体成型の…
人造大理石製

人造大理石の成型技術が向上したのでしょうか。とにかく一体式
は増えています。「つなぎめがないからお手入れがラク」とか「ボウ
ルまで人造大理石製=高級」みたいな売り方がされていますね。

個人的には、この一体式は「水の返し」がないのでカウンターに
水がはねやすいのに「お手入れがラク」とはいかに?と思います
し、一体成型で部品点数が減るわけですから、かえってコスト
ダウンになっているような気がして、本当のねらいは?…などと
うがった見かたをしてたりします(苦笑)

一体成型と言えば、今回候補にあがっている、クリナップのペン
タム製もそうですよね。
クリナップによればペンタム樹脂は耐衝撃性、耐薬品性、耐汚染
性、発色性に優れていて、なんだか良いことだらけのように思え
ますが…
ペンタムは日本ゼオンの登録商標で、これを洗面ボールに採用
したのはクリナップが業界初なのですが、逆に考えればまだ洗面
台としての歴史が浅いので、何とも言いにくいのが正直なところ。
コメントを求められるとつらいもんがあります。


それではつづいて雑木林さんの具体的な相談項目に関して
つれづれなるままにお話ししてみます。


1.間口の広さ

 現在お使いなのが幅50センチとのことですが、それに比べれば
 確かに75センチ+収納でも文句は出ないかもしれませんね。

 ただ、本体の間口の広さが「所帯じみてる度」に反比例する
 のもまた確かではないかと思うわけです。

 予算と寸法に余裕があるならもう少し…でしょうか。


2.掃除しやすく傷にも強い

 ボウルとカウンターに関しては、掃除しやすく傷にも強いほうが
 文句なくいいですよね。

 だけど扉まではどうでしょうか…。
 洗面台の扉はさほど過酷な条件になりませんから
 コストと意匠性とのバランスで考えちゃってもいいのでは?

 ホーローの扉はもちろん耐久性抜群で、清掃性と傷のつきにくさ
 だって化粧板よりいいですけど、洗面台の扉にとってそれが最高
 に魅力的な点なのかと聞かれると、…う〜む。

 そういえば…
 ホーローのボウルなんですが、じつは過去に表面が割れて欠け
 てしまった経験があります。いかに鋼板ホーローとはいえ、限度
 を超える衝撃には耐えられないのですね、当たり前ですが。
 だけどこれがレアケースだと断言はできない面があるんです。
 金属か何か洗ったらしいんですが、使ってる本人は「この程度で
 割れちゃうのか」と、ちっともレアケースだと思っていません。
 人(ボク)から見ると「何を洗うとこうなるんだ?」なんですけどね。

 言いたいのは、洗面台って案外パーソナルな使い方をされる
 ものなんだってこと。
 けっこう手荒に使われることだってあるってことです。

 そのへんを自問自答して選んでゆけばいいかと…
 とはいってもペンタムとホーロー、どちらが清掃性と傷のつきに
 くさが優れているかが不明なので、結局どっちを選んだらいいか
 わからないわけですが(…^^;)


3.ボウルの水じまい

 これに関しては前述したように、「個人的に」一体式があたかも
 水じまいが最高のように売られていることに疑問があるので、
 違う考え方もあるんだよ、ということを知っていただければと
 思います。
 (じつを言えばボクはカウンターが濡れているのがいやなタイプ
 なのです;苦笑)

 ただ雑木林さんの用途には一体成型が合っているように思い
 ます。
 壁付け水栓、石けん置き場などのレイアウトなどは実際の商品
 を見比べてどちらが使い良さそうか判断するしかないでしょう。

 そう、個人の判断で。 さっきも言いましたが…
 洗面台って案外パーソナルな使い方をされるものですから、例
 えば「壁付け水栓は最高」という人がいる反面、「壁付けは絶対
 嫌だ」という人もいるのです。


4.化粧スペースとしての洗面台

 洗面台を化粧台として使うかどうかは、これも本当に個人差が
 あるようです。(化粧自体をあまりしない方もいますし…)

 ただ新居では、室内温度をはじめ、動線や収納、家族構成など
 いろいろな環境が現在と変わる可能性があるわけです。

 奥様だけでなく家族全員が将来にわたってどんな使い方を
 するか想定してみる
といいですね。 今の生活では想像つか
 ないような「小物」を使うようになる可能性は大です。
 小物は何も化粧品だけでなく医薬品や器具、装飾品e.t.c.。

 >収納がこまごまと価格に跳ね返るので…
 とのことですが、「収納」については洗面台に限ったことでは
 ありませんが、単純に収納量だけ考えていてはダメなんです。

 整理と動線。とくに動線とからめて収納を考えないと。

 話しがちょっとそれますが、「整理と収納を科学する」飯田久恵
 さんの著書(複数有り)を一冊でよいから読んでみることをお薦
 めします。目からうろこ、間違いなしです。


5.機能とデザイン

 >機能とデザインの比率は6.5:3.5
 >いわゆるホテルライクな空間にはならないと思いますし、そこ
 >までは(ラインの取っ手とかは)求めていませんせんが、あまり
 >に所帯じみてるのもちょっと悲しいので…

 ぶっちゃけた気持ちがよく伝わりました(笑)

 ホーローとペンタムの機能面での比較は前述したように、推測
 の域を出ないので言及は避けます。スミマセン。
 (ちなみに雑木林さんの推測とボクの推測は同じです。)

 ただ気にされている耐汚性は、使いかたや、汚れにどれだけ
 敏感か、にもよると思います。…自己診断を。

 収納や細かい使い勝手の工夫などは、あれもいい、これもいい
 となりがちです。
 自分なりの本来の使い途をきちんと見据えてさえいれば、小技
 に惑わされることも少なくなります。
 そんな意味でも使い勝手のイメージをよく想定しておくことが
 ポイントになるでしょう。

 それよりちょっと気になるのがデザインの比率=3.5

 …微妙ですよね(苦笑)

 実はボク個人的には洗面化粧台はデザイン比率けっこう高い
 んです。あくまで個人的になんですけど。その理由は…


洗面化粧台はキッチンと違って
家族全員が毎日かならず面と向かう設備です。

出かける前、帰宅時、寝る前、などなど一日何度も。

お客さまも面と向かいます。
しかも大切なお客さまほど。

住宅設備のなかでこれほど多くの人が面と向かう設備って
他にあるでしょうか?

面と向かうってことは、何らかの影響をモノから人へ伝える事
ができるってことです。洗面化粧台本来の機能以外に。

出かける前、元気が出るとか…
帰ってきて、癒されるとか…

まぁ、ちょっと考えすぎかもしれませんが、ただちょっとコスト
バランス的に、洗面化粧台って低い比率になりがちなのが
気になるわけです、個人的に。

もうちょっと頑張っていいやつにしてもいいのにな〜、なんて
つねづね思ってたりするんです。

「所帯じみてるのはちょっと悲しい」…この一言、大切です。


おっと…
振り返ると、お待たせしたわりにはぜんぜん適確な回答じゃない
ような気がしてきました。スミマセン。

じつを言えば個人的に洗面化粧台には妙なこだわりがあって…
ま、その話しは機会があればまた。

こんなところでいかがでしょうか?


Posted by showroom_chousatai at 02:20 │Comments(7)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
ナベさん
いろいろお忙しいところ、しかもこの年の瀬に、
丁寧な、専門家ならではのご回答ありがとうございました。
一体型への「うがった見方」のくだりなんか頷いてしまいました。

ペンタム樹脂はあまり洗面台としてのデータがないし、
一方、ホーローの優位性が絶対、というわけでもないのですね。
ホーローマジックからちょっと離れて、冷静になれた気がします。

広さや、意匠とのバランスについても、「機能」と言いつつ
実はコストを優先して考えていた節があると気付きました。
無論それなくしては語れないわけですが、案外その辺が
なんとなく決断できない理由だったのかもしれません。
キッチンと比べて洗面台ってかなり小さいし、
機能もそんなについてないのに割高みたいな気がして・・・(笑)

>自分なりの本来の使い途をきちんと見据えてさえいれば
この辺をもう一度よく考えてみます。

(続きます)
Posted by 雑木林 at 2006年12月26日 23:14
家族構成はこれから変わる可能性があるし、
2階に小さな洗面台を付ける予定なので、
1階はもう少し来客のことも考慮してデザインを視野に入れつつ。
山積みカタログ、まだ処分してなくて良かったです(笑)

ところで、紹介してくださった飯田さんの本ですが、
たまたま昨日「場所別モノ別収納法」を読んだばかりでした!
提案がどれもすごく実用的でいいなと思っていました。
これとデザインを両立できるような洗面室にできたらいいですよね。
もう1回、動線のことを考えながら読み直してみようと思います。

ホントにいろんな面からのアドバイスありがとうございます。

追伸:私もカウンターが濡れているのは好きじゃないので、
タカラにするならカウンターがある収納をつけようと思っていました。

ナベさんの「個人的な妙なこだわり」が気になります(笑)
Posted by 雑木林 at 2006年12月26日 23:37
雑木林さん、心のこもったコメント、素直にうれしいです☆
しかもボクの長々とした文章を読み込んでいただいているのが、よくわかって感動してしまいます。
じつはこのところ、気合を入れて回答しても相談者からいただくのが淡白なお返事だったり、何の音沙汰もなかったりで…ちょっぴりへこんでたんですが、雑木林さんのおかげで、すっかり元気になりました。(^_^)
これからも何でもご相談下さい、大歓迎です!

P.S.1
飯田さんの本、偶然でしょうか!?
いや、これぞシンクロニシティー!つながってますね〜

P.S.2
>ナベさんの「個人的な妙なこだわり」が気になります
もったい付けるわけではありませんが…
ボクの妄想に近い偏見に満ちた好みなど聞いたところで何の足しにもなりませんよ(笑)
Posted by ナベ→雑木林さん at 2006年12月27日 21:45
ナベさん
こちらこそありがとうございました! ナベさんの長文は文自体がおもしろいのでついどんどん読んでしまいますが(笑)、どれもいろんな観点から書かれているので、少し勉強してからもう一度読むと改めてなるほどと思うこともあるように思います。

ちなみに私は今、地元の工務店さんにお世話になっていて、お忙しそうなのに相談にはいつも快く時間を取ってもらえるので、一からの相談はかえって遠慮してしまったり、恥ずかしくて相談しにくいこともあります(笑)。こちらのサイトはきっとすごくたくさんの人が見てると思いますが、相談できるばかりでなく、過去記事を読んで自分で前に進めるのがいいですよね。ご多忙でしょうが来年もぜひ続けてください。

ナベさんも今年はもう仕事おさめでしょうね。1年間お疲れ様でした。
また来年も何かありましたらぜひよろしくお願いします★
それでは良いお年を!
Posted by 雑木林 at 2006年12月30日 23:33
ナベさんお元気ですか? その節はありがとうございました。昨日洗面化粧台が入りましたので、ご報告します。

結局、人大カウンター、ライン取っ手(ナショナル「きらり」)にしました。結果的に、ここに関してはデザイン性重視で正解でした。扉色の関係もあり、洗面室全体の感じが、搬入後がらりと変わり、足を踏み入れるのがわくわくする場所になりました。たとえ洗濯物を干していても、部屋への基本的な思い入れが続きそうです。ナベさんが言われてたように、毎日使う、またお客さんも使う場所なので、これから何十年住む上で、この差は大きかったと思います。(続きます)

Posted by 雑木林 at 2007年05月26日 10:15
2階の洗面は手洗いや簡単な掃除用くらいに考えており、工務店さんの在庫のものを付けてもらったのですが、これが幅75センチあって十分実用的なので、うまく使い分けていくつもりです。

ナベさんのアドバイスがなかったら、機能面だけを考え「まあこんなものかな」という感じで終わっていたかもしれません。ホント良かったです。

また何かありましたら、よろしくお願いしますね。では良い週末を!
Posted by 雑木林 at 2007年05月26日 10:17
雑木林さん、ご無沙汰です〜☆
洗面化粧台が搬入されたということは、そろそろ竣工ですね!
松下電工のきらりシリーズですか、意匠性もさることながら、ミラーに特長があるんですね。
電気を使わないくもり止め、手前に引き寄せられるしくみ、LED照明で顔に影ができない…などメイクをする女性のハートをつかみそうな感じがします。
気に入った洗面化粧台が選べて本当に良かったですね!
2階とのメリハリもいいじゃないですか。
ある意味求める機能が違うわけですものね。
とにかく雑木林さんが満足できる設備選びができたようで本当に良かった!
うれしいことです!
わざわざご報告いただき有難うございました。
Posted by ナベ→雑木林さん at 2007年05月28日 17:59